月ヶ瀬健康茶園

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ナラ枯れ

今年も、樹齢の高いナラの大木が、地域のあちこちで枯れ始めています。長年、茶園の南側で、太陽を遮っていたナラの大木も、ついに枯れ始めました。今後、風が強い日や大雨の時に、枯れた枝や幹が、道路に落ちてくることもあると思うので、充分な対策が必要です。(岩田文明)

日陰の原因となっていた、ナラの大木。枯れ始めました。

種を植えた茶園の生育状況について

種を植えた茶園では、除草後、苗に陽が良く当たり、順調に生育しています。いっぽうで、自然環境の中で、茶の生育を妨げる被害もあります。これも一種の自然淘汰と考えたいと思います。(岩田文明)

170703_180647●ウサギによる食害。同じ茶園に生えているつゆ草の先芽を齧られるのですが、発芽した茶の芽も齧られます。

ウサギに齧られたと推測する園内に生えている「つゆ草」

ウサギに齧られたと推測する発芽した芽

●モグラがトンネルを掘った際に、種を貫通していまう例もあります。ミミズが多い所では、モグラのトンネルが網の目のように掘られます。

モグラが掘ったトンネルによる発芽阻害

 

 

 

 

 

 

 

 

ハチの巣の時期となりました

今年も、茶園内のあちこちで、ハチの巣が出来始める時期となりました。巣があると、除草中や収穫中に蜂に刺されることもあり、「農薬を使わない栽培」の悩みの一つです。発見した後は目印の棒を立て、皆が分かるようにしておき、専用の防御服を着て捕るという順序です。その幼虫は、軽く炒めて、食べると非常に美味です。(岩田文明)

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今回捕った、中スズメバチの巣は、生まれたばかりで小さなものでした。

 

夏摘み紅茶をつくっています

一番茶終了後、6月初旬に浅く整枝した茶園では、ポツポツと次の芽が出てきました。この芽を「整枝(≒収穫)」していくことで、来年の一番茶が揃った枝葉から育つことになります。整枝の際に袋に入っていく僅かな芽ではありますが、日中、暑くくるこの時期に虫や病気に耐え、たくましく育った芽で、夏摘み紅茶をつくっていきます。(岩田文明)

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ウンカに傷を付けれた芽からは、甘い香気が発揚します。

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自然のリズムで育つ、夏の芽は節間が短く、力強さを感じます

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太陽の陽射しをたっぷりと浴びた芽は、発酵する力があるため、紅くなるよう意識して製茶していきます。

種の力

収穫と製茶が一段落しましたが、今は雨が降って土が軟らかいので、除草作業を進めています。種を植えた所で、除草中、抜根前の茶樹からこぼれ落ちたと思われる種から発芽したのがあったので、掘ってみました。広葉樹林のドングリやクリの実も、こんな感じで発芽して育っていきます。茶の実も、自然の力で育っていってくれることと思います。(岩田文明)

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収穫と製茶が一段落しました

5月10日から新茶(一番茶)が始まり、続けて6月に入ってから整枝や刈下番茶の収穫・製茶を行ってきました。今年は梅雨入りしても雨が降らない日が続いたため6月20日過ぎまで、どんどん作業が進み、大部分を終えていましたが、あと少しの所も、昨日終了しました。これで同時に、来年の新茶(一番茶)に向けて生育を始めるための準備が完了したことになります。

この来年に向けての準備を、一日でも早くすることが、とても大切なので、この50日間、当園では天候や茶園に合わせた作業を優先してきました。おかげさまで、怪我もなく、無事、収穫と製茶を終えることが出来たことに感謝です。(岩田文明)

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最終日に、刈下番茶の収穫を終えた晩生品種「おくみどり」。奥に見えるのは荒茶工場

 

発芽と除草

4月に種を植えた茶園では、ポツリポツリと発芽が始まっていますが、雑草にも覆われてきました。

今のタイミングで除草することが、草に負けずに育つかどうかの重要なポイントになります。(岩田文明)

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早生品種「そうふう」の種から出た芽(2017/6/29現在)

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晩生品種「べにひかり」の種から出た芽(2017/6/29現在)

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刈下番茶の収穫の様子を空からみる

愛媛から応援に来てくれた助っ人が、刈下番茶の収穫の様子をドローンで撮影してくれました。

ここはキトロデという名前の茶園で、南東向きの斜面に「やぶきた実生」「やまとみどり実生」「やぶきた」が植えられている所です。(岩田文明)

撮影者(片山無)

愛媛からの強力な助っ人

妻の実家は蜜柑栽培農家で、今の時期、こちらでは農繁期、愛媛は農閑期となるため、義弟が応援に来てくれました。

番茶は重量があり体積も大きいため「茶刈り⇨運搬⇨製茶」という三つの工程を同時に行っていくことで効率をあげることができるので、収穫した生葉を、茶園から茶工場へと、車でどんどん運んでくれました。

次は蜜柑の収穫時期になれば、こちらは農閑期、愛媛は農繁期となるので、こちらから愛媛に応援に行くことになります。岩田文明

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急斜面の縦畝茶園の整枝

いろいろな立地条件の茶園がある中で、最も急斜面の所に、縦畝に植えている茶園の樹高が高くなってきたので、整枝(中切)作業を行いました。感覚的な話ですが、ここでの茶刈作業は、平坦な茶園の3~5倍の労力がかかります。

今年の一番茶では、この茶園から収穫した新芽だけで萎凋煎茶をつくりました。機械化出来ないような立地条件ならではの茶園の特徴を、しっかりと表現できるようお茶づくりにも、取組んでいきたいと考えています。(岩田文明)

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