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2020年産の新茶(一番茶)の特徴について

2020年の一番茶(新茶)は、2019年のような大霜害もなく順調に生育したので、各茶園ごとに適期に収穫を続けていくことができました。当園で収穫した新芽の全体的な傾向としては、生葉の水分量が少なく、2018年産にも似た特徴がありました。とくに、萎凋することで特徴が際立つロットが多い傾向にありました。それは、生葉水分量が低く、乾燥しても重量減が少ない新芽だったので、製品になっても萎凋香が残りやすい傾向になっていたのではないかと考えています。因みに、生葉重量に対して、(乾燥後の重量が20%近くになるような)水分量の多いものは製品になった時に萎凋香が残りにくい傾向があります。

いっぽうで、収穫製茶のシーズン中は、緑茶の製茶機械の一つである粗揉機に茶シブが付着するので、毎日、水で洗浄するのですが、今年は水洗いの時に泡立ちが目立つ傾向がありました。お茶に含まれる成分の一つであるサポニン(石鹸などにも含まれる成分)の含有量が例年より多くなるような気候の要因があったのかも知れません。5月に収穫する「その年の」一番茶の特徴は、前年の夏以降の気候で茶樹がどのように育ったのかに影響しますので、繊細なことでも興味深く、関係性を考えながら進めていきたいです。

 

 

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