月ヶ瀬健康茶園

文明語る

重粘土質の「シヲダニ2」のジャングル化した茶園を再生する。

月ヶ瀬の東地区(名張川右岸)は、粘土鉱物に恵まれ、焼き物に使われる粘土が採掘されている地域でもあります。今から500万年前、古琵琶湖が現在の伊賀盆地付近に発生し、時代とともに北西方向に移動しながら、250~300万年 前には甲賀・伊賀地方で発達していまし た。この古琵琶湖の存在により堆積した粘土が古琵琶湖層と呼ばれ、標高150~250メートルの比較的低地に分布しています。そのため地域内に点在する当園の茶園の中でも、比較的標高が低い所は重粘土質の表土となっている場所もあり、今回、新たに耕作を開始する「シヲダニ2」茶園も、そのひとつです。とくに、ここは表土全体が黄色い重粘土質となっていて、このように安定した土質で栽培したお茶が、どのような特徴となるのか、とても興味があり、栽培を開始することにしました。

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黄色い重粘土と茶の細根

再生作業前に記念撮影

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「やぶきた」がメインに植えられていて、写真右上の一角のみ「おくみどり」