月ヶ瀬健康茶園

文明語る

海外の茶園システムから学ぶこと

2015年は、例年より一週間ほど早い5月6日から一番茶を始め、続いて6月1日から刈下番茶の収穫と製茶を行い、本日、無事終了致しました。今季の傾向としては短期集中型の収穫となり、しかも雨の日が多かったので、睡眠時間を大幅に減らして適期に収穫を進め、苦労しました。よって来年以降の収穫期の仕事の進め方を考える良いきっかけとなりました。

日本の茶業だと茶師の製茶技術が仕上がるお茶の品質を決めていく要素が大きいですが、海外の事例を考えてみると、茶園のマネージャーの手腕がその茶園が生産するお茶の品質を決めていきます。そのため、海外では「労働者」「監督」「マネージャー」「オーナー」と、はっきりと役割が分担されていますが、日本だと「労働者」「監督」「マネージャー」「オーナー」の役割を一人で果たしているともいえます。そこで、自分の仕事を「労働者」「監督」「マネージャー」に分類して、とくにマネージャーとしての意識をもち、その業務を新たに構築していくことが需要だと思いました。

そして、このようなシステムを構築するにあたって、スタッフやパートさん、研修生など、業務に携わる人が、皆、コンセプトを共有しながら、仕事の役割を、ともに担っていく組織づくりを進めていくということが、重要であると考えます。

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刈下番茶の収穫まで終えた、宮山圃場

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スタッフと意識を共有しながらのお茶づくり

2015年6月22日 月ヶ瀬健康茶園 岩田文明