月ヶ瀬健康茶園

文明語る

紅茶製造小屋をつくる

2001年、初めてお茶づくりの仕事を始めた年は、緑茶の機械をつかって、様々な条件下で繰り返し試作をしました。

最も難しいと感じたことは、各工程でお茶が変化をしていく際、それが成功しているのか、失敗しているのか判断がつきにくい状態であることでした。そこで紅茶製造について詳しく記載されている古い書籍を古本屋で購入し、本に書かれていることと、実際に行っている作業を、照合するなど、しました。

そして一年目の試作を終えた後、課題がはっきりとしました。

●煎茶も紅茶も、どちらも高品質の製品をつくっていくならば、新芽の収穫適期は同じ時期なので、シーズン中は煎茶と紅茶を平行して別々の場所で同時に製造できる施設が必要であること、

●緑茶のように蒸して揉むのでなく、紅茶では萎れた茶葉を揉み込む必要があるため、緑茶用の揉捻機では難しいこと

2001年、緑茶用揉捻機で、萎凋した新芽を揉む

 

そこで、農閑期に、紅茶をつくるための専用の小屋を建て、中古で紅茶専用揉捻機も入手することができました。

紅茶輸出が盛んな時代に使われていた「伊達式紅茶揉捻機

 

無題

 

揉捻室

揉捻室

篩い機と、発酵棚(箱)

2001年冬から素人大工でつくり始めた紅茶小屋は、2002 年の春、なんとか製造できる程度まで完成しました。紅茶専用揉捻機は、日本の紅茶産業が盛んな昭和30年頃国産品が製造されていましたが、紅茶産業が衰退すると同時にその多くは処分され現在は国内に10台も残されていないとの事です。しかしながら、この冬、中古で1台仕入れる事ができました。一生の宝物です。