「やまとみどり」は樹姿が直立型なので、挿し木苗でも、ある程度は地下部も下に伸びる傾向があると思っていましたが、極端な開張性で根が横に浅く広がっていました。これまで、『自然栽培やまとみどり』のお茶を作りたくて育ててきたのですが、次のような理由から、根の張り方をみて自然栽培に向いていない樹体であることがはっきりしました。
●地上部の気象異変の影響を受けやすい。
・干ばつ時の水不足。
・寒波到来時に起こりやすい凍害。
・台風など、突風の影響を受けて倒れやすい。
・イノシシ等が、株元を掘り起こした際の獣害が出やすい。
●自然界の木々は地上部と地下部が鏡のような関係になっているのが本来の姿であるため。
今回、成園化までの過程で遠回りをすることなりますが、今から10年後以降の時代にどのような農業をしたいかを考えると、自然栽培に適した茶園環境をつくりたく、思い切って、種を植え直しすることに決めました。(2019年12月)


