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「地勢の変わり目」を考える

 2017年春、茶山に直播した茶の実は、発芽後、順調に生育し、2018年秋に生育が止まる頃には、手のひら~手のひら3倍ぐらいの大きさまで育ちました。昔ながらの地形に沿って無施肥で栽培するという前提条件の中で、「種を撒いた時期」「植栽した品種茶の実生」といった諸条件は同じなのに、茶園ごと、あるいは同茶園内でも植栽エリアの違いで、生育具合に大きな差が出てきました。そこで、「べにひかり実生」を同じ時期に植えた3カ所の茶山(老間2、ハチドダ2、ゲンダラ3)の立地を相対的に比較した場合、「斜面が緩傾斜より急傾斜」「土質が粘質土より砂質土」「日照時間が短いより長い」条件の方が、初期生育が早い傾向があるようです。
 さらに、地表に不整合面のある茶山「ハチドダ2」のエリアごとの生育状況を観察てみると、地質の違いによっても初期生育に大きな差が出た状況となりました。初期生育に違いが生じた2ポイントを比較してみた場合、地質の違いで土質が大きく異なること、そして傾斜度の違いも、主な要因になったのではないかと考えています(表を参照)。
 因みに、近代の農地造成だと、このような地勢の変わり目をなくし、均一な栽培ができるように区画整備するのが一般的な方法となります。しかし、今回は茶山で自然栽培を進めたいので、中山間地の複雑な立地条件を活かしたく、「地勢の変わり目」からみえてくる「エリアごと」の傾向も観察していきたいです。(2018年10月)

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