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新茶案内2010

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奈良・月ヶ瀬では、フキノトウから始まり、タラの芽やワラビが採れる頃となりました。今年は、4月になっても雪が降ったり最低気温が氷点下となる等、気候の変動が大きい状況が続いていますが、ようやく新芽が膨らみ始めました。これから順調に生長できるよう祈るばかりです。

一年の最初に収穫する一番茶は、秋から冬にかけて、根や茎にじっくりと蓄えていた土や日光や肥料の栄養が少しずつ新芽を芽吹かせていきます。そして奈良・月ヶ瀬の、朝夕の寒暖差(5~20℃)の大きい山間地特有の気候のなかでゆっくりとゆっくりと生長することで、重みのあるひき締まった新芽となります。収穫を迎えた頃、茶畑でかじる新芽の味は、そのまま製茶されたつくりたての新茶の味になります。茶は古来、薬としてその歴史が始まったとされています。この時期に「竹の子」や「ふきのとう」、「タラの芽」を食べるように、新茶の時期に新芽の勢いをまるごと飲んでいただきたいのです。夏は「葉」を、秋は「実」を、冬は「根」を、そして春には「芽」を、というように、この季節だからこそ、新芽をまるごと飲む(食する)事が一年を元気で過ごすためにも大切なことだと考えています。

我が家では予約頂いたお客様に収穫したつくりたてのお茶を一日でも早くお届けできるよう、収穫・製茶、袋詰め・箱詰めと新茶のシーズン、精一杯頑張ります。今季もどうぞよろしくお願い致します。

新茶は5/25頃の出荷を予定しております。

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畑に還る

我が家の畑のことを両親から受け継いで、8年目を迎えました。

昨年は天候に苦戦しました。一番茶の収穫量が少なかったため、「有機特上月ヶ瀬かぶせ茶」、「有機特上月ヶ瀬煎茶 満月」等の在庫がなくなってしまい、たいへんご迷惑をおかけしました。今年は何としても安定した収穫量を確保し、さらに美味しいお茶を作りたいと、昨年の夏より本腰を入れて土づくりの見直しを行ってきました。しかしながら、今年も静岡、鹿児島などすでに収穫の始まっている地域からはこれまでにないような経過が伝わってきます。茶産地の中でも遅い時期に収穫が始まるここ大和茶地区も、これまで以上に気の張った毎日です。

昨年のテーマでもありましたが、近年の気候不順や新たな害虫被害などの影響もあり、今まで以上に茶の木が元気に健全に育つよう栽培技術を高めていく必要があります。人間も同じことですが、病気や害虫、天候不順にも負けないよう、まずは丈夫な体づくりからです。そのため光合成をより活発に行い、さらに丈夫な体(堅い樹体)をつくれるよう土づくりを進めています。これまでは経験や勘に頼る土づくりでしたが、ここ数年続く気候の変動や経験しない時期の干ばつや大雨を考えると、季節が順調に巡っていた時と同様の畑作りでは限界があることを思っておりました。幸い縁あって、3年前から有機のお茶生産者の勉強会で、土壌分析等による数値に基づいた本格的な土づくりも昨年から始めることが出来ました。気象の異変など、今後ますます農業が厳しくなるからこそ、これまでの経験に加え、科学的な観点からも有機農業を見つめ、より健康的な茶畑からの収穫、質の向上を目指したいと考えております。農薬も化学肥料も使わないからこそ、まずは体の基礎づくりが大切と考えています。日々、安心で美味しく飲んで頂けるお茶を作るため、茶農家として畑へ還り、改めて茶畑と向き合いたいと考えております。

2010年4月 月ヶ瀬健康茶園 岩田文明

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