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新茶案内2009 

樹齢65年以上の在来種の茶園

樹齢65年以上の在来種の茶園

いつもご愛飲頂きありがとうございます。

今年は、地温を上げていく春の雨が一ヶ月程早く、春の訪れが早いように感じていましたが、また急に寒い日が続いたりと、陽気がはっきりとしない冬のおわりとなりました。奈良・月ヶ瀬では、ようやくワラビやタケノコが採れ始める頃となり、我が家の茶園では、ほんの少し芽が動き始めています。

一年の最初に収穫する一番茶は、秋から冬に根や茎にじっくりと蓄えていた土や日光や肥料の栄養が少しずつ新芽を芽吹かせていきます。そして奈良・月ヶ瀬の、朝夕の寒暖差(5~20℃)の大きい山間地特有の気候のなかでゆっくりとゆっくりと生長することで、重みのあるひき締まった新芽となります。収穫を迎えた頃、茶畑でかじる新芽の味は、そのまま製茶されたつくりたての新茶の味になります。

茶は古来、薬としてその歴史が始まったとされています。この時期に「竹の子」や「ふきのとう」、「タラの芽」を食べるように、新茶の時期に新芽の勢いをまるごと飲んでいただきたいのです。夏は「葉」を、秋は「実」を、冬は「根」を、そして春は「芽」を、というように、この季節だからこそ、新芽をまるごと飲む(食する)事が一年を元気で過ごすためにも大切なことだと考えています。

我が家では予約頂いたお客様に収穫したつくりたてのお茶を一日でも早くお届けできるよう、収穫・製茶、袋詰め・箱詰めと新茶のシーズン、精一杯頑張ります。今季もどうぞよろしくお願い致します。

新茶は5/20頃の出荷を予定しております。

茶園のこと

我が家の畑のことを両親から受け継いで、7年目を迎えました。

十ヶ所に点在する代々の茶園の30年後、50年後を考えると、今始めておかなくてはいけないことがずいぶんたくさん見えてくるようになりました。永年作物であるお茶は植えてから5~7年で園になり、10年がいわば青年期、それからはいかにして力のある茶の木を維持していくかが大切になります。昨年より、茶の木の元気を維持していくために茶の木を深く刈り込む等の数年がかりの茶園の整備を始めました。しかしながら化学肥料などの瞬発力のある資材を使用しない我が家の畑ではその再生は非常に緩やかで、深く刈り込んだ茶の木が再生するまで数年かかります。その間それらの畑では収穫が出来ずお届けするお茶が不足しないためにその代替となる茶畑が必要となります。二年前に茶の木の世代交代のため新しい苗を植えた畑などあわせると収穫をしない畑が4割を占め、昨年は茶刈が一段落した頃には背丈ほどの雑草が生い茂っているような状態になり、草ひきに苦戦する事になりました。定植してから数年は特に、成園に比べ草が大きく育ちやすく大きな草の除草作業はなかなかの力仕事にもなります。切羽詰っているなか、昨年は有機のお茶づくりに興味があり我が家の畑の仕事を楽しいと感じてくれる方に助けていただきました。そういったいきさつもあり十数年後には避けられない我が家の世代交代も考慮に、今年より農繁期を中心に色々な事を共有してもらえる人との仕事のあり方を考えたいと思っております。

近年の気候不順や新たな害虫被害への対策、そしてさらに美味しいお茶をつくるために、今まで以上に茶の木が元気に健全に育つよう努力していく必要があり、今年より本腰を入れた土づくりの見直しを始めます。

緑茶のこと~茶園ごとにテーマをもつこと

昨年は、新たに3ヵ所の畑をつくって緑茶の苗を植えました。温暖化対策、品質安定のため樹勢の強い茶の木を増やしたり、作業効率を考えた畑づくりをしていく必要がある一方、特別なお茶が出来る茶園づくりも必要であると考えています。中でも、その特別なお茶を植えた畑は、地域で最も標高が高い場所にあり、4本脚でしか歩けないほど急斜面で、南東向きで暖かく、西陽は林のカーテンによって遮られるという絶好の条件を備えています。数十ヶ所に点在する茶園ごとに、より明確なテーマを持って整備や管理、製茶を進められるような準備を進めています。これまで25年間培ってきた我が家の「農薬も化学肥料も使わないお茶づくり」を主題に、さらにテーマを複数もつことで、いろいろな考え方や経験を育んでいけたらいいなと考えています。

2009年4月 月ヶ瀬健康茶園 岩田文明

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