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「挿し木」と「実生」の一年生苗を比較して思うこと

現在、「茶樹は挿し木で増やす」のが一般的ですが、この技術が確立されていなかった時代は「種」から増やしていました。両者を、「根」という視点から比較した場合、「挿し木は側根」、「種は直根」になると言われています。そこで、実際に根がどのように生長しているのかを確認したく、一年生苗を抜いて比較してみました。

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実生(左)と挿し木(右)の一年生苗を比較する(2018年4月)

例えば、地下部で根が伸びる方向を、横軸(X軸)、縦軸(Y軸)、深さ(Z軸)とした場合、挿し木苗はX軸とY軸方向、実生苗はZ軸方向に根が伸びて張っていく傾向があると考えられます(下図参照)。そこで、地下部の茶樹の生体という視点からみると「枝から生えた側根」と「種から発芽した直根」の違いから、「挿し木から育った茶樹」と「種から育った茶樹」は全く別物であるという見方もあるのではないかと思います。そう考えると、どちらが良いという話ではなく、それぞれ果たすことが出来る役割というのが、全く違ったものになるということになります。

根が広がる方向

 

例えば、肥料を入れた時に効き易いのがX軸とY軸方向に即根が張っている「挿し木」から育った茶樹であったり、土地の力で育ち易いのがX軸方向に直根が張っている「種」から育った茶樹であるということ等々・・・・・。

茶樹の地下部の生体という視点からみた場合、栽培から一貫生産している当園だからこそ、自然栽培を営んでいる茶山であれば、実生茶園が果たす役割が必要になってくると考えています。

 

 

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