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実生茶の苗づくりを試みる

月ヶ瀬の自然のリズムでお茶が育つよう意識したお茶づくりを進めるなか、これからもずっと自然栽培でのお茶づくりを継続していくことを前提に考えた場合、茶山に種を植えたいと想うようになりました。そこで、すぐに茶園をつくって直播をするには、次のような理由からリスクが高いので、まずは苗床で実生茶の苗をつくることから試みることにしました。

 

・同じ種子親の茶樹から、1シーズンあたり、現実的にどれぐらいの個数の種を採ることが出来るのか?

・発芽率が、どれぐらいになるのか?

・一年目はどのような生育をするのか?

・茶樹は他家受粉のため、一つ一つの種の特徴は異なると言われているが、種子親を統一して採種した場合、どれぐらい形質が揃うのか?

・種子親の品種が同じであっても、採種茶園が異なれば(隣接部の茶樹の種類が異なれば)、特徴の出方に違いが出るのか?

・等々・・・・・

 

2015年の秋、採種した種子を、乾燥しないようにポリ袋に密封して冷蔵庫で貯蔵しました。今回、種子親はすべて「べにひかり」で統一しましたが、「宮山」「山ノ下品種園」「山ノ下成園」の3か所の茶園からそれぞれ採種しました。

その後、2016年の4月前半、次の手順で苗床に播種しました。

1.浸水する。

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浮く種は、乾燥して中の実が収縮しているため、発芽率が落ちます。

2.4日間浸水後、3茶園それぞれで、沈んだ種の数を数える

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容積を計ることで、おおまかな数を確認しました。今回は、3茶園合計で約10,000個でした。

3.「ポット撒き」と「自家撒き」の2通りの苗床をつくりました。

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定植の際、植え傷みを最小限に抑えるため、ポットにも種を撒いてみる

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苗床への直播

4.覆土をして、落ち葉等の有機物を敷きました

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苗床に播種後、一年目の生育状況。

 

見た目は種子親に似た実生苗も数多く存在しますが、明らかに丸い葉や色が異なる実生苗も存在します。

 実生茶の苗づくりを試みた結果、業務として取組んでいけるのではないかという感覚をつかみました。今後、実際に茶園に播種した後、「残す苗」「間引く苗」を、見極めていく淘汰技術を身につけることが、非常に重要になってくると感じました。

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