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地質の違いから、茶園が点在する地域を3分割する

昔から、当園の茶園が点在する地域内では、茶園の場所の違いで、異なる特徴の煎茶が出来る傾向がありました。「肥料が効きにくい場所」「よく蒸しても色の良い(青味のある色)芽が採れる場所」「名張川対岸の産地と同じような色のお茶が出来る場所」「地赤い色合いのお茶が出来る場所」などなど、子供の頃から聞いてきたことでもあります。

当園の茶園が点在する地域内には、異なる年代の地質(領家帯と古琵琶湖層)の境目(=不整合面)が地表面にあることは「こちら」で記述しましたが、さらに古琵琶湖層群エリアも岩相の特徴の違いで二つの区域に分けることが出来るということが分かってきました。

無題色分け

いっぽうで、2011年から地域内に点在する茶山で自然栽培をおこなってきましたが、それぞれの場所ごとに栽培・製茶・ティステイングしながら比較することで、異なる特徴の煎茶が出来る要因は、主に地質の違いであるということがはっきりとしてきました。

 

「肥料が効きにくい場所」

⇒古琵琶湖層群Bエリア。粘土分を多く含むため。

「よく蒸しても色の良い(青味のある色)芽が採れる場所」

⇒古琵琶湖群のAエリア。礫岩(砂利)を多く含むため。

「名張川対岸の産地と同じような色のお茶が出来る場所」

⇒領家帯エリア。名張川対岸の産地も同じ領家帯のため。

「地赤い色合いのお茶が出来る場所」

⇒古琵琶湖層群Bエリア。ミネラルが多い粘土分を多く含むため。

ということになります。

地上部の地形だけ観ていては、地表面に不整合面があることに気づくのは難しいですが、地下部を観察すると、その違いは歴然としています。

とくに、領家帯は火成岩(マグマが冷えて固まったもの)、古琵琶湖層群は堆積岩(水成岩とも言われる)(湖底や川底、地表に堆積したもの)ということから、前者は「火によって」、後者は「水によって」形成された地質ということになります。

このような自然を、お茶という産物で、どのように表現していくことが出来るか、自然栽培の可能性を、そのような所にも感じます。

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